※仔猫さん達。可愛いですが、望まれない出産ではかわいそうです。
ワンちゃん・ネコちゃんの代表的な手術に避妊手術、去勢手術があります。
一番の目的は「望まない妊娠を防ぐため」というものです。
しかし、それに付随してこの手術を私達が勧める理由があります。
それはホルモンが原因とされる疾患の予防が可能な点にあります。
具体的に言うと、
<女の子の場合>
・乳腺腫瘍の予防(ただし、手術前に発情を経験している場合、予防の確率は下がる)
・卵巣、子宮疾患の予防
<男の子の場合>
・会陰ヘルニア、肛門周囲の腫瘍の予防
・精巣に関する腫瘍の予防
・前立腺疾患の予防
といったものがあります。
<女の子の場合>でも触れているように、発情を何度か繰り返していると効果が薄れる場合もありますので、基本的に早期の手術を勧めさせてもらっています。
で、あんまり語られませんが、デメリットもあります。
最大のデメリットは「麻酔時の事故」です。
100%安全な麻酔というのは存在しません。なので、全身麻酔に付随する麻酔事故のリスクがどうしても伴ってしまいます。
更に、こちらはマイナーですが、ホルモンバランスが崩れることで尿失禁を起こすコがたまにいます。
デメリットも挙げてみましたが、将来的な不安の除去の観点からは、手術を行うメリットがあると考えています。
「健康なコにメスを入れるのはちょっと…」、と考えられる飼い主さんもいらっしゃるかと思いますのが、将来的な疾患の予防のためにも一度考えてみられてはいかがでしょうか?